2025年11月の主要経済指標が発表 目下の経済運営情勢は?

日本語 |  2025-12-17 09:25:49

杨雨婷来源:人民網日本語版

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 中国の2025年11月の主要経済指標が12月15日に発表された。各指標はどのように推移しただろうか。国家統計局の付凌暉報道官は、国務院新聞弁公室が同日に行った記者会見で関連の状況について説明した。

 付報道官は、「11月の中国の生産・供給は基本的に安定し、雇用情勢は全体的に安定し、市場価格は持続的に改善し、新たな質の生産力が安定的に発展した」と述べた。

 11月には、生産が安定的に増加した。全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の生産額は前年同期比で4.8%増加した。産業の高度化・発展に牽引されて、設備製造業の工業付加価値額が同7.7%増と大幅に増加し、一定規模以上の工業企業の生産額の伸びに対する寄与率が59.4%に達した。同月の全国のサービス業生産指数は同4.2%上昇した。

 また、市場販売が増加した。社会消費財小売総額は同1.3%増加し、一部の買い替え需要による商品の売上が比較的好調だった。

 付報道官は、「1-11月の社会消費財小売総額は同4%増加し、増加率は前年同期を上回っただけでなく、前年全体も上回った。最近は社会消費財小売総額の増加率が鈍化しているが、これは主に比較の対象となる昨年の数字が高かったためだ。累計の増加率を見ると、今年の社会消費財小売総額は昨年よりも好調に増加している」と述べた。

 付報道官の説明によると、1-11月には、固定資産投資(農家を除く)が同2.6%減少し、不動産開発投資を除いたプロジェクト投資は同0.8%増加した。投資増加率は鈍化したが、内需拡大政策と産業の高度化・発展に牽引されて、重点分野の投資が増加傾向を保ち、引き続き経済の中長期的発展の基礎を固めた」という。

 11月の貿易額は、外部環境が複雑で厳しく、比較の対象となる前年同期の数字が高いという背景の中でも安定成長傾向を保った。貨物輸出入額は同4.1%増加し、増加率は前月比4ポイント上昇した。そのうち輸出は同5.7%増加し、増加率は前月の低下から上昇に転じた。

 11月の雇用と物価を見ると、全国都市部調査失業率は5.1%で、前月から横ばいだった。消費者物価指数(CPI)は同0.7%上昇して、上昇幅が前月より0.5ポイント拡大し、3ヶ月連続の上昇となった。

 今年の穀物生産量は前年比1.2%増の7億1487万5000トンに達し、7億トン以上の水準を安定的に保った。

 付報道官は、「全体として見ると、11月には国民経済の運営が全体的に安定し、安定の中で成長し発展する流れが続いた。だが、外部の不安定要因や不確実な要因は多々あり、国内の有効な需要は不足気味で、経済運営は引き続き多くの課題に直面している」との見方を示した。

 また付報道官は、「リスクと課題を見ると同時に、中国経済の安定した基礎、多くの優位性、高い強靱性、大きなポテンシャルといった、長期的好転を支える条件が変わらないこと、長期的好転の基本的な流れは変わらないこと、イノベーションによる駆動の役割が強化され、改革開放が絶えず深化し、現代化産業システムの構築が加速しており、今後の経済の好転発展を力強く支えるだろうということもしっかり見なければならない」と述べた。(編集KS)

责任编辑:杨雨婷