中国初のスマート無人風力発電所、寧夏で運用開始
日本語 | 2025-12-18 16:05:45
杨雨婷来源:人民網日本語版
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中国初のスマート無人風力発電所が17日、寧夏回族自治区呉忠市利通区で運用を開始した。現地で取材したところ、総発電設備容量70メガワット(MW)の風力発電所が静かかつ高効率で稼働していた。そこでは運用・保守要員が頻繁に行き交う姿も、制御室が夜通し忙しく稼働する様子も見られず、代わりにドローン、四足歩行ロボット、軌道点検ロボットなど300「人」以上のスマートな「従業員」が、それぞれの役割を果たしていた。中国新聞社が伝えた。
これは、中国初のスマート化による無人運転を実現した風力発電所である三峡エネルギー寧夏同利第三風力発電所だ。年間約1億3000万キロワット時(kWh)のグリーン電力を供給でき、10万世帯の1年分の電力使用量に相当する。
従来の風力発電所は、人手による点検や高所作業に依存してきたのに対し、三峡エネルギー寧夏同利第三風力発電所では、運用・保守モデルが根本的に変革された。発電所内には5000か所以上の点検ポイントが設けられており、すべてをスマート機器が担っている。ドローンはドローンポートから自律的に離陸し、風車ブレードや送電線鉄塔を全方位でスキャンする。四足歩行ロボットはブースターステーション内で変圧器などの設備の「健康診断」を実施し、軌道ロボットは配電室内をレールに沿って走行しながら計器データを正確に記録する。収集されたすべての情報はリアルタイムでスマート運用・点検システムに送信され、自動分析、早期警報、作業指示書の発行が行われる。
三峡新エネルギー利通区五里坡発電有限公司の関係責任者は、「無人とは管理しないという意味ではない。スマート機器で人手による点検を代替し、アルゴリズムで人の判断を置き換えるということだ。これまで人手で風車1基を点検するのに25時間を要していたが、現在はドローンでわずか40分に短縮され、精度は98%を超え、総合的な人員効率は27%以上向上した。システムによる故障の自動識別や迅速な警報も可能なため、安全性能は3〜5倍向上し、年間3000時間以上の点検作業時間を節約できる」と説明した。(編集YF)
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