4つ目の国際大賞受賞！青島地下鉄6号線の空間一体型デザインがフランス・デザイン賞を獲得

　このほど、青島地下鉄6号線第一期プロジェクトの空間一体型デザインが、卓越した創造的表現と奥深い文化をもって2025年フランス・デザイン賞（French Design Awards）を受賞した。現在までに、6号線第一期プロジェクトは国内外の重要な賞を数多く受賞しており、その中には国際トンネル・地下空間協会（ITA）「Beyond Engineering Award」、米国ミューズデザイン賞（MUSE Design Awards）、アジア太平洋経済協力機構（APEC）公共交通科学技術イノベーションコンテスト新成果賞などが含まれる。今回のフランス・デザイン賞は、同プロジェクトが受賞した4つ目の国際賞であり、青島地下鉄の軌道交通デザインにおける成果と実力を改めて示すものとなった。

　フランス・デザイン賞は、国際デザイン界で非常に影響力のある賞の一つとして国際デザイン賞協会（IAA、International Awards Association）によってフランスで創設された。世界中のデザイナーに、自らのデザイン理念を発信し、優れたデザイン作品を展示するためのより幅広いプラットフォームを提供し、グローバルなデザイン革新を牽引することを目的としている。同賞の審査委員会は、世界的に著名なデザイン専門家と教授からなっている。今回の選考において6号線第一期プロジェクトの空間一体型デザインが、数多くの国際応募作品の中から抜きん出た水準で高い評価を得た。

　6号線第一期プロジェクトは「幸福な時間」を全体のデザインテーマとし、青島の独特な海洋文化と現代都市精神を十分に吸収し、「一駅一景（各駅にそれぞれの景色を持つ）」の芸術的演出を通じ、公共アートを駅空間に深く融合させ、青島市民の自信と余裕に満ち、幸福溢れる生活態度を生き生きと伝えている。設計チームは統一感がありながらも変化に富んだビジュアル表現を採用し、6つのアート駅を重点的に創出した。アートインスタレーションや文化的シンボルなどの要素を活用し、空間の雰囲気を引き立てるだけでなく、各駅に独自の識別性と物語性を付与し、乗客が通勤の途中で視覚的な饗宴を体験できるようにしている。

　さらに、6号線第一期プロジェクトは中国の「二酸化炭素排出ピークアウトとカーボンニュートラル」戦略に積極的に呼応し、全路線網で初めて大規模に打放しコンクリートデザインスタイルを採用した路線であり、今回の受賞における最も顕著なポイントである。設計チームは大胆にコンクリートの素の質感と自然な肌理を保持し、構造体そのものを装飾の主体とした。打放しコンクリートの冷徹な質感と現代的な照明システム、簡潔なサインシステムなどを調和させ、高度に統合された一体的な表現手法で高品質な公共交通空間を創出した。青島地下鉄が都市軌道交通の公共芸術分野で追求してきた成果を十分に体現し、先進的な技術感と現代性にあふれた地下鉄空間を形づくっている。

　今後も青島地下鉄は、「人民のための地下鉄建設、都市のための地下鉄建設」という初心を貫き、構造力学と建築美学を融合させた革新的なモデルを作り出し、軌道交通と都市文化、市民生活の一層深い融合を推進していく。