輸送旅客数延べ3000万人超、中国の国産旅客機C909が示す革新・発展の新たな高み

日本語 |  2025-12-23 09:52:55

杨雨婷来源:人民網日本語版

微信扫码扫码下载客户端

 中国の国産旅客機C909がこのほど、喀什(カシュガル)発・伊寧(グルジャ)行きの華夏航空G54969便において、3000万人目の搭乗客を迎えた。2016年6月28日の商業初就航以来、C909は累計で延べ3000万人以上の旅客を安全に輸送してきた。

 C909は、国際的な耐空基準に基づき中国が初めて独自開発した、独自の知的財産権を有する中短距離新型ターボファンリージョナルジェット機だ。現在までに175機が納入され、国内のリージョナルジェット機の6割以上を占めている。C909は路線ネットワークを絶えず拡大し、毎日数万人の旅客を運び、100以上の都市を結び、国産ジェット旅客機の商業運航におけるブレイクスルーを実現してきた。

 全ての民間航空機は、市場による厳格な検証を経る必要がある。C909が旅客輸送数延べ3000万人以上を達成した背景には、中国の航空工業の技術力が不断に向上してきたことがある。2002年のプロジェクト立ち上げ以来、C909は国産商用機の技術チェーンと産業チェーンの確立という重要な使命を担ってきた。C909の開発を通じて、中国はジェット旅客機の研究開発技術を体系的に確立し、ジェット輸送機の全工程における独自開発の空白を埋めたのである。

 C909の開発を通じて、中国はジェット旅客機の設計、製造、試験、試験飛行、量産、納入、運航の全プロセスを初めて一貫して完遂し、大型旅客機事業の発展に向けた基盤を一層強固なものにした。

 良い航空機の完成には製造と飛行の双方が必要だ。リージョナルジェット機であるC909の飛行路線は、中国の広大な国土において、北は漠河、南は海南島、西は中国最西端の塔什庫爾干紅其拉甫(タシュクルガン・クンジュラブ)空港、東は中国で最も早く日の出を迎える「中華東極」こと撫遠にまで及んでいる。数多くの運航の中で、C909は様々な環境に徐々に適応し、絶えず改良を重ね、大小あわせて千件以上の設計最適化を実施し、一歩一歩着実に前進してきた。新疆、黒竜江、内蒙古(内モンゴル)などから出発する国際線も就航し、中国の都市と外国の都市との交流と相互接続を一層促進してきた。

 近年、C909は国際化への歩みを着実に進めている。東南アジア地域では3社の海外航空会社がC909を運航しており、累計で20近くのC909路線が開設され、20以上の都市に就航している。そのうち、インドネシアのマナドと広州を結ぶ路線は飛行距離が2700キロメートルを超え、現在C909が運航する最長の商業路線となっている。「海外に打って出る」ことで、C909は国際民間航空市場にも貢献している。

 近年、航空業界の持続可能な発展を後押しするため、C909は混合比最大50%の持続可能な航空燃料(SAF)を使用した商業運航能力も備え、「グリーン、低炭素、環境保護」という顧客のニーズも満たせるようになっている。シリーズ化の歩みにおいては、貨物機、緊急救援指揮機、医療機、公務機などの派生機種も生み出している。C909はたゆまぬイノベーションを通じて活用シーンを広げ、発展の新たな地平を絶えず切り開いていると言える。

 旅客輸送数延べ3000万人以上達成は、数字上の節目にとどまらず、中国の革新的な発展の「新たな高み」を示すものでもある。C909がさらに高く、さらに遠くへ飛ぶことを期待するとともに、中国の大型旅客機事業が絶えず新たな段階へと進むことを期待する。(編集NA)

责任编辑:杨雨婷