裸眼3Dの「酔い」を解消へ 26歳の中国人博士課程学生が新技術を開発
日本語 | 2026-01-19 14:29:28
杨雨婷来源:人民網日本語版
裸眼3D映像を見るには画面の真正面に近づき、体を動かさずにいなければならない。少し横にずれるだけで二重像が現れ、5分も見るだけで目まいがしてしまう――これが、多くの人が抱く裸眼3Dへの固定観念だ。長年、大きな期待を集めてきたこの表示技術は、「見映えは良いが実用的ではない」という気まずい状況に置かれてきた。科技日報が伝えた。
2025年末に「ネイチャー」誌に掲載された研究成果が、この現状を変える希望をもたらした。この成果を挙げたのは、上海人工知能実験室と復旦大学が共同で育成した博士課程学生である馬煒傑氏(26)だ。馬氏は2年をかけて次世代裸眼3D表示技術「書生・瞳真EyeReal」を開発し、デスクトップサイズとしては初めて、超広範囲のフルパララックス3D表示を実現した。「どこから見ても酔わない」裸眼3Dが現実のものとなった。
従来の裸眼3D技術は、大画面化、広視野角、視覚の連続性を同時に満たすことが難しく、業界ではこれを「不可能なトライアングル」と呼ばれてきた。馬氏のチームは発想を転換し、「光場(ライトフィールド)生成モデリング+ニューラルネットワークによるデコード」という融合型の技術ルートを採用し、「書生・瞳真EyeReal」を開発。この技術はAIを用いて裸眼3Dに「スマートなブレイン」を与えるようなもので、従来技術の行き詰まりを乗り越えた。
馬煒傑氏が「書生·瞳真 EyeReal」技術の研究に取り組む様子。画像提供:取材先
馬氏は、「平たく言えば、画面に搭載された高精度センサーが『トラッカー』のようにユーザーの目をリアルタイムで追跡する。座っていても立っていても、左右に動いても、瞬時に両眼の位置を特定できる。さらに、AIアルゴリズムは『スーパーコンピューター』のように、その瞬間のユーザー位置に最適な光の分布を計算し、正確に両目の方向に届ける。他の方向に大量の光情報を無駄にすることがない」と説明。
業界の専門家は、「この若手研究者による成果は、AIが私たちの生活を変える重要な力になることを示している。将来、裸眼3Dによる『立体的なインタラクション』は、現在のスマートフォンのように身近な存在になる可能性がある」との見方を示す。(編集YF)
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