唐末の河東節度使・李克用の容貌、テクノロジー考古学で復元
日本語 | 2026-05-07 10:18:15
杨雨婷来源:人民網日本語版
復旦大学のテクノロジー考古学チームは5月5日、唐時代(618 - 907年)末の河東節度使・李克用の顔面復元図を公表した。この顔面復元は想像で描いたものではなく、復旦大学文化財・博物館学部のテクノロジー考古学チームが李克用の頭蓋骨および遺伝子データに基づいて作成したものだ。新華社が伝えた。
古代ゲノム研究の結果、一世の豪傑であり沙陀族の首領でもあった李克用は、黒色または濃い茶色の髪を持ち、比較的薄い肌色で、勇猛で堂々とした容貌をしていたことが分かった。
復旦大学のテクノロジー考古学チームは、李克用の頭蓋骨と遺伝子データに基づき作成したその顔面復元図。(画像提供:取材先)
長年にわたり、李克用の「真の容姿」は判別が難しかった。その理由は、墓が繰り返し盗掘され、墓室内に3体の遺骨が存在していたためだ。2023年より、復旦大学や山西省代県博物館などの研究者は、李克用墓から出土した3体の人骨に対して古代ゲノム解析を実施した。その結果、1体は40〜50歳の男性であり、放射性炭素年代測定では西暦680年から877年に相当し、李克用の生没年代とおおむね一致することが判明した。残る2体(うち1体は墓道に位置)は、それぞれ22〜24歳と18〜20歳の若年個体で、年代は宋・金時代(10世紀〜13世紀)にまで下ることから、盗掘に関与した「侵入者」である可能性が高いとみられる。関連成果は学術誌「遺伝学・ゲノミクス雑誌(Journal of Genetics and Genomics)」に掲載された。
山西省代県博物館が1989年の李克用墓の発掘状況に基づき作成した墓の復元図。(画像提供:取材先)
李克用の父系遺伝型はR1a-Z93の下位系統に属し、この遺伝子はユーラシア草原の遊牧民に最も一般的に見られる父系遺伝マーカーの一つだ。一方、母系のハプロタイプはC4a1a+195であり、古代北方遊牧民および漢民族と密接な関連を持つ。
李克用墓から出土した「晋王墓誌」。(画像提供:取材先)
復旦大学文化財・博物館学部の文少卿准教授は、「李克用の遺伝構成は典型的な『東西混合』であり、祖先成分の約53.4%が古代北東アジアに由来し、残る46.6%が西部草原に由来する。李克用の遺伝的特徴の解明は、唐末五代期および北方諸民族の交流・融合の歴史、さらには中華民族の多元一体的構造の形成を理解するうえで、新たな科学的証拠を提供している」と語る。
興味深いことに、遺伝子検査の結果、李克用はアルコール代謝に関わる遺伝子型として「アセトアルデヒドが急速に蓄積するタイプ」に属することも判明した。すなわち、この戦場で勇猛果敢な武将は、実は「酒を飲むとすぐ顔が赤くなる」体質だったのだ。(編集YF)
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