「ブラックゴールド」量産化! 髪の毛の10分の1の細さで10トントラックを牽引できる炭素繊維

日本語 |  2026-06-04 13:56:37

杨雨婷来源:人民網日本語版

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 中国石化上海石油化工股份有限公司はこのほど、上海石油化工研究院と共同で、湿式紡糸法によるT1000級高性能炭素繊維の基幹技術の難関攻略に成功したとともに、量産化を実現し、画期的な飛躍を遂げた。この繊維は航空宇宙、エンボディドAI(人工知能)、低空経済(低空域飛行活動による経済形態)などの先端分野や未来産業への応用が可能であり、今後、中国の重要分野の発展をサポートする中核的な戦略的素材を提供することになる。

 炭素繊維は優れた性能を備え、「新素材の王」、「ブラックゴールド」などと呼ばれる。密度は鋼の4分の1未満でありながら、強度は鋼の7~9倍に達し、さらに耐腐食性も備える。炭素繊維はトウ(長繊維束)規格によりラージトウとスモールトウの2種類に分類され、業界では「K」でトウ規格を表す(1Kは単繊維1000本を意味する)。24K以下はスモールトウ炭素繊維とされ、繊維束がより細く、性能がより均一で、精度がより高く、航空宇宙やハイエンド設備といった高性能が求められるシーンに適している。48K以上はラージトウ炭素繊維とされ、単一ラインの生産能力がより高く、コストがより低く、風力発電やエネルギー貯蔵などの産業分野における大規模応用を支える中核的素材だ。T1000級の「T」は引張強度の等級を表し、数値が上がるほど強度が高くなる。

 上海石化がこのほど開発・量産した高性能炭素繊維は12Kのスモールトウで、1束あたり1万2000本の単繊維が含まれる。単繊維の直径は髪の毛の直径の10分の1ほどだが、優れた力学的性能を備え、単一の繊維束の引張強度は6.5ギガパスカル(GPa)、引張弾性率は300GPaを超える。これは重量約10トンの中型トラック1台を牽引できる力に相当する。(編集KS)

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