パンダの漢字表記「熊猫」は「猫熊」の誤解? 果たしてクマなのかネコなのか?
日本語 | 2026-06-05 10:34:44
杨雨婷来源:人民網日本語版
資料写真
四川省雅安市宝興県鄧池溝は、世界で初めてジャイアントパンダが科学的に発見された場所であるため、宝興は「パンダの故郷」とも呼ばれている。
1869年、フランス人宣教師のアルマン・ダヴィドが、鄧池溝を訪問していた際、地元民家でたまたま白黒模様の「クマ」の毛皮を見つけた。その後現地の人々によって生きた白黒のクマが彼のもとに届けられた。ダヴィドは、この白黒模様の「クマ」をフランスに持ち帰る予定だったが、残念ながら、その「クマ」は途中で命を落としてしまった。
その後、ダヴィドはこれで標本を作製し、展示用として、パリの自然歴史博物館に送った。1870年、アルフォンス・ミルヌ=エドワール館長は、これが「クマ」ではなく、レッサーパンダ(小猫熊)に似た別の大型のパンダ(大猫熊)であると判断し、「猫熊」と正式に命名した。こうして、世界の科学界において正式にその存在が認知されることとなった。
では、元々「猫熊」と漢字表記されていたパンダが今では「熊猫」と表記されているのはなぜなのだろうか?パンダ起源館の解説員によると、それは、微笑ましい「誤解」がきっかけだったという。
1939年、重慶平明動物園で動物標本の展示が行われ、白黒模様の「猫熊」が人々の注目を集めた。その時に掲げられていた解説ボードには、ラテン語と中国語の二言語による表記という当時流行していた形式が採用された。しかし、当時の中国語の横書きは右から左へと読む習慣があったため、来場者は「熊猫」と呼び間違えてしまい、やがて「熊猫」と呼ばれるようになったという。
パンダが「クマ」なのか、「ネコ」なのかという問題については、学派によって見解が分かれている。パンダ起源館の解説員によると、パンダとクマ科の動物(ツキノワグマやヒグマ)は外見や大きさが非常に類似しており、分子生物学的研究に基づき、クマ学派はパンダはクマ科であると主張している。
しかし、パンダはアライグマ科のレッサーパンダと、食性や毛色などが比較的類似しているため、アライグマ学派はパンダはアライグマ科だと主張している。
パンダはクマ科やアライグマ科の動物とは、頭蓋骨の構造、歯の形状、食物特性などの面で明らかな違いがあるため、中国の一部の科学者は、「パンダはパンダ」であるとして、ジャイアントパンダ科として分類することを主張している。だが、西華師範大学の張晋東教授(環境科学・工学)は、「ゲノムシーケンシングと形態学的な裏付けにより、学術界では現在、パンダはクマ科の動物であると認識されている」としている。(編集KN)
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