中国の科学者の主導で世界最深かつ最大規模のクジラ化石群を発見
日本語 | 2026-06-15 10:00:19
杨雨婷来源:人民網日本語版
中国科学院深海科学・工学研究所が主導する「グローバル深淵探査計画」の研究チームは、インド洋南東部のディアマンティナ海淵(ディアマンティナ断裂帯)において、世界で確認されている中で最も深く、最大規模となるクジラ化石群とホエールフォール(鯨骨生物群集)を発見した。また、この海域が530万年前から現在に至るまでクジラの「巨大な墓場」であり続けてきたことも明らかにした。関連研究の成果は6月10日付の国際学術誌「Nature(ネイチャー)」 にオンライン掲載された。新華社が伝えた。
研究チームがディアマンティナ海淵で発見したホエールフォール。(画像提供:中国科学院深海科学・工学研究所)
ホエールフォールとは、クジラが死後海底に沈降して形成される特有の海洋生態系であり、多くの生き物がその中から生まれてくる。これまで人類のホエールフォールに関する理解は断片的な観測記録に依存していた。従来確認されていた最深のホエールフォールは南西大西洋で発見されたもので、水深は4204メートルだった。
2023年、研究チームは有人潜水船「奮闘者」号を用い、全長1200キロメートルに及ぶディアマンティナ海淵で32回の潜航調査を実施し、5カ所の「生きた」ホエールフォールと、476カ所のクジラ化石堆積地点を記録した。そのうち1カ所ではアカボウクジラ類の椎骨3個が確認され、水深6789メートルに位置する現在世界最深のホエールフォール生態系であることが判明した。発見されたクジラ死骸の分布密度から推定すると、この海淵には1000万体を超えるクジラの死骸が存在する可能性があるという。今回確認された化石には、現生のアカボウクジラ類と絶滅したアカボウクジラ類の両方が含まれていた。ストロンチウム同位体年代測定の結果、最古の化石は530万年前までさかのぼることが判明し、ディアマンティナ海淵では数百万年にわたり継続的にホエールフォールが形成されてきたことが明らかになった。
ディアマンティーナ海淵で発見されたクジラの遺骸。(画像提供:中国科学院深海科学・工学研究所)
研究チームによると、この研究は中国科学院深海科学・工学研究所が主導し、イタリアのピサ大学やニュージーランド地球科学研究所などが共同研究機関として参加した。今回の研究は、ホエールフォールの深度記録を大幅に更新しただけでなく、その深度、規模、継続期間のいずれにおいても従来の認識を塗り替えた。さらに、古代クジラの初期進化史、古生態学、個体群動態の研究に独自の視点を提供するとともに、ホエールフォール生態系の分布限界や生物地理区分に関する科学界の認識を改める成果となった。(編集YF)
责任编辑:杨雨婷
