2000年以上前の戦国時代の酒を発見
日本語 | 2026-08-05 15:08:28
杨雨婷来源:人民網日本語版

寧夏回族自治区固原市の善家堡戦国秦人墓地の発掘調査でこのほど重要な発見があった。研究チームは学際的な共同研究を通じて、約2300年前の戦国時代に秦国で醸造された酒の残留物を特定し、その具体的な醸造原料と製法を明らかにした。その研究成果は考古学の国際学術誌「Journal of Archaeological Science: Reports」に掲載された。新華社が伝えた。
善家堡墓地は固原市原州区に位置し、戦国時代の秦の長城に隣接している。これまでに戦国時代の墓183基が発掘されている。考古学者は、秦文化を象徴する青銅製の蒜頭壺(さんとうこ)1点から、3740ミリリットルの古代液体遺存物を採取した。この青銅壺は、織物を内張りし、その外側を有機質泥で覆って二重に密封する構造となっており、外部からの汚染を遮断したことで、2000年以上前の酒がほぼ完全な状態で保存され、揮発も少なく抑えられた。これは現在中国国内で公表されている戦国時代秦国の酒類遺存物の中で、保存状態が最も良く、最も豊富な情報量を持つものとなる。
古酒の配合と醸造技術を解明するため、寧夏文物考古研究所は、西北大学文化遺産学院の温睿教授率いる研究チームに分析を依頼した。試料には超高速液体クロマトグラフィー・質量分析法など複数の高度な分析技術を駆使し、さらにデンプン粒、植物珪酸体、酵母微化石などの微細分析を組み合わせた包括的な解析を行った。その結果、発掘された液体から有機酸およびその誘導体、アミノ酸およびその誘導体、炭水化物など24種類の化合物が検出された。また、有機酸の分布パターンが人工熟成させた黄酒と一致したことから、この液体が穀物酒であることが確認された。
今回の多角的な分析成果は、秦人がすでに穀物から酒麹を作り、発酵のスターターとして利用し、糖化と発酵を同時に進める技術を熟達させていたことを示しており、戦国時代における秦の醸造技術の進歩を裏付けている。この発見は、寧夏地域における戦国時代秦国の酒造に関する考古学上の空白を埋めるものであり、中国における長い穀物酒醸造の歴史を裏付けるとともに、先秦時代の農業発展、古代人の食文化、手工業技術の変遷を研究する上で、新たな実物資料を提供する成果となった。(編集YF)
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