大学入学を機に家族で観光、「送学遊」が中国の新たな消費トレンドに
日本語 | 2026-09-11 11:08:54
杨雨婷来源:CRI
中国の大学は9月上旬に新学期を迎え、「送学遊(新入生を大学まで送るのを兼ねた家族旅行)」が新たな消費現象となっています。多くの家庭が新入生の手続きを終えた後、そのまま現地や周辺を観光しています。SNSでは、山西省の祖父母から孫までの3世代が1400キロ以上を車で移動し、湖南省の国防科技大学まで新入生を送った事例や、山東省の16人の大家族がマイクロバスを貸し切り、観光しながら子どもを西安交通大学まで送った事例などが話題を呼んでいます。

中国の旅行プラットフォーム同程旅行のデータによりますと、8月25日時点で、「送学遊」の人気目的地にあるランドマーク的観光地の検索数やチケット予約量が大幅に増加しています。検索数は8月上旬と比べ85%以上増加し、そのうちファミリー層が55%以上を占め、消費の主力となっています。都市部の日帰り・半日ツアーや現地ガイド付きツアーの受注も段階的な増加を見せています。

今年の「送学遊」人気目的地トップ10は、北京、広州、南京、杭州、武漢、西安、上海、成都、長沙、天津と、いずれも大学資源が集中する中心都市です。この新トレンドに対し、各地で関連対策が打ち出されています。例えば、南京市江寧区は新入生を送り届ける家族向けに無料の観光シャトルバスを運行し、瀋陽、武漢、成都などでは大学の合格通知書を提示することで、学生と家族が観光地の入場料割引や無料特典を受けられるようにしています。
同程研究院は、「送学遊」は入学に伴う必須の移動ニーズから生まれた季節性の高い観光形態であり、その移動需要を都市の観光消費の増加へと効率的に転換していると分析しています。通常の旅行と比べ、客足が安定し、消費シーンも集中しているため、関連都市の宿泊施設、観光地、現地のレジャーなど観光資源の有効活用につながっています。
「送学遊」は社会経済の発展や消費意識の変化を反映しているだけでなく、中国の伝統的な家族観も内包しています。広大な中国では、大学進学を機に、若者が初めて自宅から千キロ以上離れた都市で暮らし始め、その後半年近く帰省しないこともあります。そのため、送学遊は子どもが大学で新生活を始めるのを見届ける一種の儀式となっており、保護者が子どもと過ごす時間を少しでも長くする機会になっています。
责任编辑:杨雨婷
