ロボットが「幼稚園」に入園!?
日本語 | 2026-09-16 10:46:21
杨雨婷来源:人民網日本語版
9月は新学期が始まる季節だが、今年の9月は少し特別だ。さまざまな形態のロボットが「生徒」として、正式に「幼稚園」に入園し、学習を始めたのだ。先ごろ、他山科技と、2024年チューリング賞受賞者で「強化学習の父」と呼ばれるリチャード・サットン氏のチーム「OpenMind」が共同で設立した「ロボット幼稚園」が、北京市石景山区の首鋼園で正式に開園した。人民日報海外版が伝えた。
首鋼園にある「ロボット幼稚園」には、テストエリア、学習エリア、インタラクションエリアという3つの中核エリアが設けられている。
他山科技の研究開発担当副総裁、侯広東氏は、「『ロボット幼稚園』は単純にロボットの集中訓練を行うところではなく、ロボットが子どもと同じように、知覚、行動、フィードバック、内省を通じて継続的に学習することを目指している。ここでは、ロボットが実際の環境の中で世界と相互作用しながら、徐々に自らの知能を形成していく」と説明。
「ロボット幼稚園」で座っているロボット。撮影・劉発為
「幼稚園」を訪れると、宇樹科技や加速進化など、さまざまな企業から持ち込まれた形状の異なるロボットがあり、自由に歩き回るものや、周囲の人々と交流するものなどが見られた。これは従来のエンボディドAIのデータ訓練センターとは異なる。そこではロボットが人間の動作を模倣することで技能を学習するのに対し、「ロボット幼稚園」では、ロボットが絶えず「試行錯誤」することによって学習する。
テストエリアでは、椅子に座ったロボットが見られた。このロボットには他山科技が開発した触覚皮膚が搭載されており、その腕を強く握ると、それを「感知」して「痛い」と伝えることができる。学習エリアでは、ロボットが安全な環境の中で周囲の環境との相互作用を試み、周囲の環境について絶えず理解し、学習している。インタラクションエリアは、その次の段階の目標となる場所だ。
侯氏によると、第1段階では、ロボットの「オンライン時間を延ばすこと」と「損傷を減らすこと」を目標とし、ロボットが長時間にわたって環境と相互作用できるようにするとともに、自律的に充電を完了できるようにすることを目指している。これらの能力によって、ロボットは将来、家庭などの場面で適応能力を備えることが可能になる。その後、研究開発チームはより複雑なアルゴリズムや実験設計を段階的に導入し、ロボットが自分自身と外界を区別し、運動制御を身につけ、物体との相互作用を理解し、最終的には複数のエージェント間で協調できるようにする。
侯氏は、「『幼稚園』の価値は、ロボットが自律的にいくつかの技能を習得できるようにすることだけにあるのではなく、異なるロボット本体をまたいで学習内容を移行できる学習メカニズムを構築することにある。私たちの目標は、ロボットに学習能力を与えるモデルを開発することであり、単一の技能を固定的にコード化して、ロボットに実行させることではない」と述べる。
「ロボット幼稚園」の中核理念とビジョンについて、サットン氏は、「『ロボット幼稚園』は安全な学習の場であり、ロボットが自らの身体構造を理解し、世界を認識し、自律的に進化して知能を身につけるための場所だ」との見方を示す。
サットン氏は、「『ロボット幼稚園』が正式に開園し、とても興奮している。これはゼロから1への、前例のない試みだ。ここでは、ロボットは失敗から学ぶことができ、複雑な世界と相互作用することができる」と語る。(編集YF)
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